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Medicine and Health

高血圧

高血圧の予防と対策

■合併症の要因
糖尿病、高脂血症などは単独でも合併症を引き起こす要因です。
しかも、しばしば高血圧を一緒に伴います。高血圧が重なるとさらにその危険性が高くなります。 血圧値だけでなく血糖値、コレステロール値も正常に戻すように心がけることが大切です。 血圧は精神的緊張やストレスによっても上昇します。
■リラックス
不安、緊張、興奮といった精神症状や、対人関係などから起こるストレスなどはため込まずに、 できるだけリラックスした気分で過ごすのが何よりです。
■運動

規則的に適度な運動は、高血圧の治療に有効なことがわかってきています。毎日の生活に 運動を組み込みましょう。軽い運動を毎日30分くらい続けることが大切です。 ただし、激しい運動を断続的にすることはかえってよくありません。

こうした定期的な運動によって、血圧は5~10mmHg 程度下がることが確認されています。 標準体重を目指せばそれだけで降圧効果が得られます。

■血圧
肥満は血圧を上げるだけでなく、心臓への負担を大きくします。肥満の原因は「食べ過ぎ」であり、 摂取カロリーを抑えれば血圧は下降します。
体重1kgあたり平均すると最大血圧は1.5mmHg 、最小血圧は1mmHg 程度下がるといわれています。
■睡眠
睡眠不足は血圧を上げます。
睡眠は1日の肉体的・精神的ストレスを解消する大事な時間です。睡眠には十分な時間を確保しましょう。 どうしても熟睡できない人は、医師と相談して精神安定剤や睡眠薬の服用も考えられます。
■食事療法のポイント
食事療法のポイントは減塩と、肥満の人は減量です。
  • 塩分摂取量は1日7~8g以下に抑え、うす味に心がけましょう。肥満の人は糖質や脂質を極力控えます。
  • 食塩をとり過ぎると血圧が上がります。
    食塩の摂取を1g減らすと最大血圧では平均1mmHg、最小血圧で0.5mmHg程度下がるといわれています。
  • 料理には、はじめから食塩が含まれる加工食品はなるべく控えましょう。
    調味料を控えるだけでなく、加工食品も控えることが塩分のとりすぎを防ぎます。
  • また、洋食は和食に比べて塩分は少なめですが、カロリーオーバーや脂肪のとりすぎに注意しましょう。
    みそ汁・すまし汁・洋風のスープ類などは、おわん1杯で約2gの塩分が含まれます。 なるべく汁物は控え、飲むときも具だくさんにしたり、量を7分目にするなど工夫をしましょう。
  • 塩分の多い煮物より、酸味や香辛料(わさび・唐辛子など)、香味野菜 (しょうが・ねぎ・しそなど)を上手に使った酢の物などに換えると、おいしく減塩できます。
    カレーや辛子などのスパイス類も血圧に影響がないので、味付けに利用できます。
  • カルシウムやマグネシウムにも血圧を下げる作用があります。両方を含む牛乳を1日にコップ1杯~1杯半飲みましょう。 野菜や果物には、血圧を下げる作用があるといわれるカリウムが豊富です。
  • 野菜は毎食、果物は毎日1個とるようにしましょう。 飽和脂肪酸やコレステロールは動脈硬化を進めるため、肉より魚がおすすめです。
  • 油を使った料理は1日2品までとし、脂肪のとりすぎに注意しましょう。
■アルコール

アルコールはストレス解消にもつながりますが、あまり飲み過ぎると血圧を上げてしまいます。安全量にとどめましょう。 ビールならおつまみの塩分にも注意して下さい。

アルコールを飲んだ後や食事直後の入浴は急激に血圧が下がる原因になりますので注意して下さい。

■嗜好品
コーヒー、たばこは控えましょう。特に喫煙は一時的に血圧を上げるだけではなく、 血管を収縮・老化させて心臓や血管に大きな害を及ぼすことが明らかとなっています。
■その他
排便をするときに力むと血圧が上がります。、 便秘にならないように野菜や果物などの繊維質を含んだ食物を摂るなどして、毎朝便通があるように心がけましょう。
■室温、温度差について
  • 冬は寝室、廊下、トイレなどそれぞれ温度差があるので特に注意して下さい。
  • 入浴の適温は40℃にして、冬の脱衣室の寒さには気をつけましょう。また、老年者の一番湯は避けましょう。
  • 冬のトイレは暖かくし、できたら和式より洋式を選ぶようにして下さい。
  • 寒さは血管を収縮させ、血圧が上がります。外出するときはオーバーコート、マフラー、 手袋、帽子などを身に着けて、できるだけ暖かくします。
  • 夏でも暑い炎天下を歩いた後、急に冷房の効いた所に入ったり、車のクーラーの 冷やしすぎなども血圧が大きく変動する原因となりますので注意して下さい。
  • 血圧を測るときは、毎日決まった時間に測って下さい。
    できれば朝起床後1時間以内と就寝1時間前に血圧を測りますと、お薬の効果の判断にも役立ちます。 また正確に測るためにも、背もたれのある椅子に座り、上腕を心臓の高さにして測って下さい (上腕で測る血圧計の場合にかぎります)。