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Medicine and Health

高脂血症

高脂血症の予防と対策

コレステロールと心臓病とは、切っても切れない関係にあります。
総コレステロールが220mg/dl以上の人は、心臓の血管の動脈硬化が進みやすい状態に、 逆にHDLコレステロールが40mg/dlを割ると、心臓病の人が多くなります。

■適度な運動
適度な運動をしましょう。汗ばむ程度の軽い運動を毎日30分以上行うようにし、 長く続けるようにする ことが大切です。早足歩行などの適度な運動を毎日続けると、 中性脂肪を減らしHDLコレステロールを増やす効果があります。
■ストレス
規則正しい生活を心がけ、自分なりにストレス解消法を工夫しましょう。 ストレスがあると血液中のコレステロールが増えることがわかっています。 ストレスを避け、睡眠を十分にとりましょう。
■飲酒・喫煙
喫煙はHDLコレステロールを減らし、ビタミンCを破壊して動脈硬化を進めてしまいますので、 禁煙しましょう。お酒はほどほどにしましょう
(1日の目安)
 ビール大瓶1本、日本酒ならば1合、 ウイスキーならばダブル1杯程度
※中性脂肪の多い人はこれより少し減らして下さい。標準体重を目指せばそれだけで降圧効果が得られます。
■食事のポイント
コレステロールに注意する必要があります。
  • アルコール・菓子・ジュース・果物などの食品をとりすぎると、中性脂肪を高めます。 糖分のとりすぎは体内のトリグリセライド(中性脂肪)を増やし肥満の原因をつくり、 なおかつHDLコレステロールを低下させるため控えましょう。
  • 動物性脂肪(固形)には体の中のコレステロールを増やす性質があります。 動物性脂肪1に対し植物性脂肪や魚類の油(液状)を2の割合で摂ることをおすすめします。 1日約300mgまでのコレステロール摂取はかまいません。
    (ただし、卵類、肉の脂身、内臓を含むものはコレステロールが多い食品です)が、 コレステロールが上がる心配のない植物性蛋白(大豆食品など)や、 魚介類(内臓を含まない)を積極的に摂りましょう。
  • 脂肪には、肉に多い飽和脂肪酸と、魚に多い不飽和脂肪酸があります。 飽和脂肪酸はコレステロールを増やし、不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げます。 脂質の多い魚を十分に摂りましょう。
  • イワシ、サバ、マグロなどにはEPAが含まれ、コレステロールを下げ動脈硬化を防ぎます。 食物繊維は胆汁酸とくっついて排泄されるため、胆汁酸のもとになるコレステロールを減らしてくれます。
  • 毎食2品は、食物繊維の多い野菜やきのこ、海藻、こんにゃく料理を食べるようにしましょう。 味付けは薄味にしましょう。
  • 野菜は毎食、果物は毎日1個とるようにしましょう。 飽和脂肪酸やコレステロールは動脈硬化を進めるため、肉より魚がおすすめです。
  • ビタミンE、Cやベータカロチンなどを多く含む果物は1日1個。芋類・緑黄色野菜・種実類は十分にとりましょう。
  • 血圧に注意し、1日の食塩摂取量を10g以下とし、特に血圧の高い人には1日7g以下に抑えましょう。
■油加工品

「油を使った料理は1日2品までとし、脂肪のとりすぎに注意しましょう。」

製造後日数を経た保存の悪い油加工品は過酸化脂質が多く、動脈硬化や肝障害の原因となるので 避けましょう。 LDLコレステロールは酸化すると動脈硬化を起こす原因となります。 LDLコレステロールの酸化を防ぐ働きのあるビタミンE、Cやベータカロチンなどを多く摂り、 動脈硬化を進めにくくしましょう。

■食事量

「早食いは大食いのもとです。ゆっくり、よく噛んで食べましょう。」

高脂血症の人は、食べ過ぎていることが多いものです。肥満している人には特に効果的です。 食べ過ぎや肥満は、LDLコレステロールや中性脂肪を増加させ、かつHDLコレステロールを 減少するために動脈硬化を引き起こす原因となります。カロリーのとりすぎは脂肪の合成を高めるため、 なるべく標準体重を守りましょう。
【1日に必要なエネルギー(kcal)】
 大人:  BMI(身長m×身長m×22)×25~30kcal

■積極的に摂った方がよい食品

(食物繊維を多く含む食品)
野菜(にんじん、ゴボウ、切り干し大根、ほうれん草、ブロッコリーなど)、 海草(ひじき、わかめ、昆布など)、豆類(大豆、豆腐、小豆、そら豆など)、キノコ類など。

■控えめに摂った方がよい食品

(コレステロールを多く含む食品)
レバー、モツ、いくら、たらこ、丸干し、しらす干し、塩辛、卵の黄身など。
(動物性脂肪)
バター、生クリーム、ラード、肉の脂身など。

■普通に摂ることができる食品

(植物性脂肪、魚類に含まれる油)
いわし、さば、カレイ、サンマ、マグロ、サラダ油、コーン油、オリーブ油、マーガリンなど。